うつ病治療における認知行動療法について

認知行動療法はうつ病になりやすい考え方の癖を正す治療法

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うつ病治療の基本は、十分な休息と薬物治療です。精神科ではこれに加え、患者の心理的な側面にアプローチしていく治療法も実施されています。このような治療を精神療法と呼ばれます。森田療法など色んな療法があるのですが、最近注目されているのは「認知行動療法」です。

これは、うつ病になりやすい考え方の癖を治していくという方法です。考え方の癖の具体的な内容については、『思考を矯正する』で詳解しています。

認知行動療法とは?


認知行動療法は、認知療法とも呼ばれています。この治療方法は、患者の「認知」を修正に導いていく治療方法です。認知とは、その人の考えや認識・イメージです。同じ物事に直面した場合でも、人によって捉え方は様々です。

たとえば、会社で昇進をした場合、「自分の頑張りが認められた」と喜ぶ人もいるでしょうし、「順番でみんな昇進しているんだから・・・ああ仕事も増えるし憂鬱だ」とネガティブに捉える人もいるでしょう。後者のタイプは、うつ病に陥りやすい考え方だと言えます。

このような考え方の傾向・癖を認知と呼んでいるのです。これをポジティブな方向に修正していくことで、症状を緩和し再発を防止していくのが、認知行動療法です。

認知行動療法の具体的手法


この治療方法は、「自分の認識をきちんと把握できる人」を前提としています。そのため、児童に対してはあまり実施されていません。

考え方を変えるというと、洗脳のようなイメージを持つかもしれませんが、性格・人格が一変してしまうわけではありません。あくまで、患者の主体的な「気付き」を重視する柔らかい治療方法なので、安心してください。

ただ、積極的に治療に臨んでいく姿勢が必要となるので、ある程抑鬱症状が薬などで緩和されていなければならないでしょう。治療は1週間から2週間に1度、最大半年ほど実施されます。

認知行動療法は以下のような流れで実施されます。
※あくまで教科書的な実施方法です。実践する医師によって多少の違いはあります。ここと書かれていることと違うからといって、「間違った方法」というわけではありません。

  1. 具体的な目標を決める
  2. 日ごろどのような気持ちを持っているのか、どんなことにどのような感情を持つのか、ということを活動表に記載する。
  3. 深いな気持ちになったとき、どのようなことを考えているのかを把握する
  4. より良い考えは何なのか、ということを考える(自分で見つけ出す)
  5. 日常生活で発見した新しい考え方を実践していく

認知療法を実施できる専門家はまだ多くないのが現状です。興味がある場合、実施している病院を探してみるといいでしょう。

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