うつ病治療における電気けいれん療法について

電気けいれん療法は重度のうつ病患者に用いられる

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精神科でのうつ病治療のメインとなるのは、薬物療法や精神療法(認知行動療法など)などです。しかし、高齢者などの患者さんは薬をあまり服用することができません。

自殺衝動が高い場合や、薬の効果がほとんどないほど重い症状の場合には、より即効性・確実性がある方法が必要となります。そのような場合に活躍するのが、電気けいれん療法です。

これは、脳に電気を通すことにより、脳に直接働きかけて抑鬱症状を速やか緩和させる方法です。実施している病院があまり多くないのがデメリットでしょう。

電気けいれん療法とは?


この治療方法は、その名の通り電気で人為的にけいれんを起こして治療する荒っぽい療法です。骨折や血圧上昇などリスクが高いことから敬遠されていた時期もありました。

それでも、効果がかなり高いことから必要性が高い場合もあります。最近では、けいれんを伴わない「修正型電気けいれん療法」が開発され、こちらがメインに行われています。

修正型電気けいれん療法とは?


これは、「無けいれん型電気けいれん療法」とも呼ばれています。筋弛緩剤などで筋肉ゆるめて、全身麻酔をかけた上で通電していく治療方法です。通電は、こめかみに器具をつけてから3秒ほど行います。

全身麻酔をかけるので、当然ながら入院してから行う必要があります。麻酔を使わなければならないので、麻酔医が立ち会わなければなりません。通常の精神科医は、麻酔を用いることができないので、小さなクリニックなどでは実施してもらうことができません。

電気けいれん療法のデメリット


この療法の最大のデメリットは、実施できる病院が限られているということでしょう。また、入院しなければならないので手間や費用なども大きくなります。通電後、一時的に記憶障害がでるというデメリットもあります(記憶喪失になるわけではなく、治療終了後は記憶は回復します)。

効果が高い分、リスクや短所も大きいのです。精神科医の中には、この治療法に否定的な見解を持っている人も多いのが実情です。

経頭蓋磁気刺激療法


電気けいれん療法を応用して開発された新しい治療方法です。電気の代わりに、磁気で脳を刺激していく治療方法です。最近生み出された方法なので、実施している病院がほとんどありませんし、具体的な方法などについても研究があまり進んでいません。

ただ、麻酔が不要で体への負担も少ないという大きなメリットもあります。この方法の研究開発が望まれます。『最新のうつ病治療』のページも参考にしてください。

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